2006年08月06日

ゲームがワルモノにされる理由1

【概要】異常な犯罪や状況はいつの時代にもあり、その裏に潜むものが理解できる(気にさせてくれる)ものには常に需要と人気がある事。

1)てっとりばやい解決策には常に需要と人気が ある事。

 「理解不可能に思われる異常な犯罪・状況」はどんな時代にもあるものです。
  その裏に潜むものが理解できる(気にさせてくれる)ものにはどんな時代でも常に需要と人気があります。
 簡単な解決策とセットであれば尚可。

例:
「諸 君が貧しいのはユダヤ人が巧妙にネコバ バしているからです」
 この手の論法は根絶できません。もしできたら、それは我々がホモ・サピエンスではなくなる日でありましょう。

 ある時期、ある国で「諸君」が貧しいのは事実でしたし、「ユダヤ人」が比較的豊かなのも事実でした。しかし彼らが巧妙に「諸君」の「正当な取り分」をネ コババしていたかどうかは今もって証明も否定も困難なのじゃないでしょうか。

 要するに大多数の人にとっては「簡単な解決策」が大事だったのだと思います。

 優秀なドイツの人々が、あの時期働いても働いても楽になれなかった理由を自分は知りませんが、解り易いワルモノの存 在はずいぶんと心の支えになった事と思います。

 上記の例は無関係な事実を二つ並べて「大衆が無意識に望むもの」を繋げただけです。
 問題の本質は「適当なワルモノを見繕って手っ取り早く 安心したい怠惰な精神」にあります。

 ま、たかがゲームにそこまで大げさな例を持ち出す事もないんですが「ゲーム脳・脳内汚染」が子育てに不安を抱える人々に「ゲームを禁止すりゃいいんだ!」というわ かりやすい癒し効果がある事は確かです。だからって代わりに与えるのがアンパンマンの英語のビデオじゃあんま変わんないと思うんですけどね。

 しかし、そこをストレートに指摘しても大した効果はありません。
 なによりもまず「おまえは阿呆だ」と言ってるも同然だ からです。
 子育ては何年も続きます。子供は理不尽のカタマリです。先生だって大変です。ガ キどもは言う事聞かないし親は勝手な事ばかり言うし。
 なにしろゲームと違ってリセットもできませんから相当なプレッシャーです。
 小難しい理屈をこねくりまわす余裕なんか無いですよね(世の中こんなにタフお母さんばかりでもありません)。
 「◎◎さえ排除すればこの問題は解決する!」 という解法には、どんな時代でも根強い需要があります。
 「むずかしい事をカンタンに」がキライな人は居ません。

 ですから、本気でゲーム脳・脳内汚染を信じてる人たちはそっとしておきましょう(できれば黙って愚痴を聞いてあげましょう)。
 ターゲットはなんとなく『ゲーム脳・脳内汚染』をありそうなハナシだ、と受容している人々です。

 ゲームがありとあらゆる意味で完全に無害だという証拠はありません(これは悪魔の証明といいまして、不可能です)。
 しかし『人と交わる健全な刺激がもっとも必要な時期に、家に篭ってゲーム』ばっかりやらせりゃおかしくなって当たり前です。
 ゲーム以前の問題です。
 ようするに、良識が武器です。
 重要なのは使い方・与え方(運 用)です。はさみだって自転車だってそうでしょう?


 「ゲーム脳・脳内汚染」信者の根幹にあるのは「◎◎さ え排除すればこの問題は解決する!」という安直さです。
 勝利を手にするのは人々の支持を得た方です。正しい用法・用量を守ってお楽しみ下さい。
 ゲーム脳戦争の要諦は洗脳戦です。「ゲームは一日一時間!」普及運動とも言います。
 だからまずは、



 ゲームやろうぜ。




posted by ばる at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ノイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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