2006年07月04日

MPlayer Documents からUNIXのマップを作ってみる

【リンク】http://www.mplayerhq.hu/DOCS/HTML/en/ports.html

UNIX 系の雑誌やら本やらを見るとよく「以下、本書では◎◎をベースに〜」と書いてある。
で、どれがMac OS Xで使えるネタでどれがそうではないのか、よくわからない。いろんなUNIXを一覧できるマップがどこかにないものかと思った。
とりあえず、MPlayer Documents Chapter 11. Portsの目次に本などから肉付けしてみる。

11.1. Linux

UNIXとAPI互換の独自OS。モノリシックカーネルを採用。
各種CPUにも対応しているが、もともとはx86専用でスタート。
  • 11.1.1. Debian packaging
  • 11.1.2. RPM packaging
  • 11.1.3. ARM
XX packagingとはその上で動く各ディストリビューション向けにソースコードやコンパイルオプションを調整するしくみ。だと思う。
DebianならDebian公式サイトで各ソフトの「パッケージ」が配布されている。個人で「パッケージ」を配布する事も可能。
Mac OS X向けにはeasy packageというものがある。

ただし、こうした「パッケージ配布所」にMPlayer/MEncoderがある事はまず無い。
MPlayer/MEncoderはGPLで配布されているが、一部にGPLではないコードを含んでいるとの指摘がある為だ(Debian公式サイトにそ ういう記述があった)。どの部分がそうなのかは良く解らないが、Debianの公式見解は権威があるらしく、Mac OS Xで使えるFink, Darwin Ports, Gentoo for Mac OS XはいずれもMPlayer/MEncoderが見当たらない。

11.2. *BSD

UNIXを開発したAT&T(のベル研究所)は独禁法により80年代までコンピュータ事業へ参入できなかった。
その間、ベル研は教育研究機関にソースコードを無償配布し、各機関は独自の改良を加えた「独自のUNIX」を使っていた。
BSDはその一つ。カリフォルニア大学バークレー校(UCB)版。仮想メモリ,TCP/IP,vi, C Shellなど、多大な貢献がある。
  • 11.2.1. FreeBSD
  • 11.2.2. OpenBSD
    • この二つは本家BSD互換のオープンソース版らしい。
  • 11.2.3. Darwin
    • Mach カーネル(マイクロカーネル)にBSDサービスを加えたもの。開発はAppleで、オープンソースとして公開され ている。intel化以降、x86版Darwinは公開停止、Macintelでも動作しないらしい。

11.3. Commercial Unix

80年代に会社分割により独禁法の規制が解けたAT&Tは、UNIXのソースコード・ライセンス事業を始めた。
各社からこのライセンスに基づいた商用UNIXが発売された。いわば狭義のUNIXだろう。基本的にはミニコンやワークステーション向けの高値の花だった ハズで、それぞれ独自開発のオリジナルCPUとセットだったハズ。最近はx86でも動くんだと思う。
  • 11.3.1. Solaris
    • SUN。UCB在籍者が始めた会社なので、BSDチックらしい。SUNがBSD愛好者を増やしたとも。
    • オリジナルCPUはSPARCs。
  • 11.3.2. IRIX
    • Silicon Graphics
    • オリジナルCPUはなんか独自のRISCチップだったかと。MIPS、だっけか。
  • 11.3.3. HP-UX
    • ヒューレット・パッカード
    • オリジナルCPUは(HPが買収したDECの)アルファ。
  • 11.3.4. AIX
    • IBM
    • CPUはいろいろある筈。604e〜POWER5

11.4. Windows

 80年代に登場したパソコンにはUNIXは荷が重すぎたため(蟻の上の象)、類似のより軽いOSが開発された。MS-DOSはその一つでBaby UNIXとも呼ばれ、UNIXの進化に大きく貢献した。
 WinNTはDOSとも9x系ともUNIXとも全く異なる新設計のOS(マイクロカーネル)。開発当時のMSはCISCの将来に不安を感じ、将来的な RISCへの移行も視野に入れていたとも言う。
 で、以下はXP(NT系)で動くUNIX互換環境。
  • 11.4.1. Cygwin
  • 11.4.2. MinGW

11.5. Mac OS

  • 11.5.1. MPlayer OS X GUI
原文では11.2.3. Darwinの箇所の記述はこちらへのリンクのみ。つまりターミナルで使う分には一般的なBSD系と同じという事だろう。
リンク先のこちらでは手厚い記述があるが、内容はGUIのビルド方法のみだ。

いわゆる"Mac OS Xらしい"アプリにする為に、以下のピンクの部分が解説されているのだと思うが、試した事は無い。


Mac OS Xは確かにUNIX系だが、ピンクの部分がボトルネックとなって"Mac OS Xらしい" アプリケーションが出揃わないのだろう。
例えばOooのMac版であるNeoOfficeはJavaを使っているし、UNIX系の雑誌ではCDE経由で自由なウィンドウ・マネージャを使う方法が 解説されてたりする。
まぁ、潰しが効かないものなぁ。

posted by ばる at 00:00| Comment(2) | TrackBack(3) | ノイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
突然失礼します。
GentooLinux(x86版)には、mplayerがありまして、
それをインストールすると同時にmencoderも
入ってます。一応ご報告までに。

MacOSX用のパッケージ郡に入っていないのは、
主に、パッケージ作成の人的リソースが少ない
から(手が回らない)という理由だと思われます。
Posted by F at 2006年07月05日 04:02
お知らせ有り難うございます。
やはり人的リソースの問題はどこでも付いて回るのですね。

Gentoo for Mac OSX固有の問題として、
動作確認がとれて無いにもかかわらず、対応マークがついているパッケージの存在が問題となった時期があるようです。

Ubuntu(PPC)では対象パッケージのレベル変更でMPlayerがインストールできましたが、MEncoderまでは入っていないようでした。
Posted by ばる at 2006年07月09日 00:41
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