【概要】
ちょっとヘヴィでもなかったみたい
手許ではエンコードするものが溜まったら、毎回シェルスクリプトでx264、MEncoderの順にソースからビルドしている。大雑把に言って月2〜4
回。その他のライブラリは2005/07から弄っていない。
2006/08/25にビルドしたものが以下のエラーを吐いて止まった。x264 core:50 svn-558M。
x264 [error]: invalid RC method
x264_encoder_open failed.
初めて見た。レートコントロール方式が不正と言っているのかな?なにやらヘヴィな印象を受けた。
オプション類の指定ミスでは無いと思う。これまで問題なく動いていた設定なので。
$ /usr/local/bin/mencoder ~/Movies/dothackroots_19_Violation_060817.mpeg -nosound -ovc x264 -x264encopts threads=2:cabac:bitrate=1024:keyint=240:keyint_min=1:scenecut=55:bframes=2:b_adapt:weight_b:nob_pyramid:qp_min=10:qp_max=51:qp_step=4:qcomp=0.6:ratetol=4:deblock:deblockalpha=0:deblockbeta=0:cqm=jvt:nofast_pskip:direct_pred=3:psnr:pass=1:turbo=1 -passlogfile ~/Movies/ドットハックルーツ_19_Violation_060817.264.log -vf pullup,softskip,pp=l5,crop=704:352:4:64,scale=640:352:::4,hqdn3d=4:3:6,harddup -sws 9 -zoom -ofps 24000/1001 -of rawvideo -o /dev/null
前回のビルドは2006/08/08なので、svn-551のハズ。--helpって付けないとオプション出なくなってたし(これは550かららし
い)。
x264公式サイトにtracという、ソフト開発の工程管理ツール(らしきもの)があったので
そ
の間の変更を見ると、555あたりがあやしい。ような印象を受けた。
バグが報告されているかとか、対策の進捗みたいな情報は「View Tickets」の中の「Active
Tickets」を見るとある。少なくともVLCではそうだったので見てみたところ、大陸ではPHSを『小灵通』と書く事がわかった、、、ってスパムだよ
なコレ?。x264はほとんどチケット使ってないみたい。
[MEncoder-Users]、[MEncoder-dev-eng-Digest]、[x264-devel]を漁るがそれらしき報告が見つから
ない。
残るはDoom9だが、あそこ探すと徹夜になるのでしばらく待とうかな。
◆◇◆
追記2006/08/31
『通りすがり』さんのコメントによると、libx264側の初期化手順の変更に、mencoder側の対応が遅れていた模様。
その後、正常に動作するようになった(2006/08/30未明)。
- MEncoder dev-SVN-r19595-4.0.1
- x264 core:50 svn-558M
『x264に変更があれば、MEncoder側はいつであれ即時に対応する(だからx264とMEncoderのソースコードは常に最新版を使いなさ
い)』という文章を訳した記憶があった事、一年ほど頻繁にビルドしてきたが上記のエラー(x
264_encoder_open failed.)
は初めて見た事、などから必要以上にヘヴィに感じたのかも知れない。
なお、この間MEncoderのビルドがコケるようになったが、これは自分の環境固有の問題だった模様。
MEncoderとx264それぞれのソースディレクトリから、以下の手順でビルドし直したところ、直った。
参考。
- $ make uninstall
- install ターゲットが作成した全てのインストール 済みファイルを削除。
- $ make distclean
- 取得したソースコードだけを残して他を消去。再コンパイルは./configureからやりなおし。